2022.8.8

African Batik

近年、夏を代表するファッションアイテムとして注目されているアフリカンバティック。
奇抜で大胆なパターンとカラーリングが目を惹くその佇まいは、まさに唯一無二。
古着好きならぜひ手に取ってほしいアイテムです。
アフリカンバティックとは、溶かした蝋(ろう)で布に模様を描いて染めるという、ろうけつ染めの技法を用いたファブリックのこと。
これはアフリカンプリントとも呼ばれ、西アフリカの植民地支配の歴史が背景となって発展しました。
そもそもこのアフリカンプリントは、アフリカと名前は付いていますが、実は誕生はインドネシア。
当時、西アフリカを植民地支配していたオランダがインドネシアの伝統的なこの技法を産業目的で持ち込んだことが始まりです。
また、東アフリカで人々が交流のためにメッセージを込めて作った、カンガと呼ばれる布もアフリカを代表するファブリックのひとつ。
人生の教訓や愛のメッセージなどを込めたJina(ジナ)というスワヒリ語がプリントされているのが特徴。
交易が盛んだった東アフリカでは世界各国と布の取引があり、その中でハンカチを縫い合わせた一枚の布を身体に纏ってお洒落をした女性達が始まり。
カンガとはホロホロ鳥という意味で、美しい布を纏った女性たちのことを差した呼び名でした。

アフリカらしい奇抜なデザインがアフリカンバティックと呼ばれていますが、実は全くちがう時代背景で発展した布の日本独自の総称なのです。
アフリカンプリントの中でもワックスプリントとファンシープリントという種類で分かれており、一口にアフリカンバティックと言っても、様々な歴史とルーツが存在します。
こんなことを知っていると、さらに愛着が湧いてくるのが古着の楽しさ!
とっておきの夏の一張羅を探してみては?

アフリカンバティックを使用したアイテムはワンピース、スカート、シャツなど様々。
その独特な柄だけではなく、形やシルエットにもこだわったユニークなものばかりなのも魅力です。
旬なデザインを楽しむために生産サイクルが早いと言われるアフリカの布は、同じデザインに出会う可能性が非常に低いそう。
お気に入りに出会えたら、それは運命かも!
オリジナルブランド「Emerald Motel」のアフリカンバティックアイテムもオススメ。
比較的落ち着いた色味で、アーバンスタイルにハマるシックなテキスタイルが印象的です。
夏にぴったりの個性派アイテム、アフリカンバティックはいかがでしたか?
太陽の光を跳ね飛ばしてくれそうな独特の色使いと、同じ模様が並んだインパクトのあるテキスタイル。
心躍る一枚に出会えますように!