2020.10.3

Stylist’s Memo “20.秋”| GRAPEFRUIT MOONのスタイルメモ 「大人のための古着の着方」

徐々に明け方の冷たい空気を感じることが多くなる10月。日中の寒暖差がはっきりしておりスタイリングに悩むと同時に、今年もまた、本格的に「重ねて着る、色を楽しむ」ことのできる時期が到来したように思えて嬉しくなります。GRAPEFRUIT MOON Online Shopが送る新連載「Stylist’s Memo」。第一回は、「旬・ファブリック・ヴィンテージ」の3つのポイントを抑えつつ、2020年オータムシーズンに取り入れたい「大人のための古着の着方」をGRAPEFRUIT MOON担当スタイリストがご紹介いたします。

USEDスタイル好きが気になるキーワード、秋の「ユーロワーク」

メンズを中心に、注目度が高まるキーワード「ユーロワーク」。ヨーロッパ系の古着でも、特にフランス・イギリス・ドイツといった国のワークウェアが人気です。男性的なアイテムが多く、いわば「仕事着」。旬のメンズアイテムを、洒脱な大人のスタイルに昇華するヒントをご紹介します。

旬のグランパを取り入れた“フレンチシック”なユーロスタイル|50’s ヴィンテージのアトリエコート

教師や芸術家が好んで着用したコートでもあり、バックスタイルはどこか芯のある印象。前後のギャップが着る人の魅力に奥行きを与えてくれます。
ガーリー×マニッシュの組み合わせはユーロワークの得意技です。グランパワンピと50年代のヴィンテージアトリエコートでつくるレイヤードスタイルは、力の抜けた“フレンチシック”のお手本。
ヨーロッパのワークウェアをレディースライクに落とし込むためには、「刺繍」や「レース」、「カットワーク」系のアイテムを合わせるのもポイント。そうすることで、仕事着としての“辛さ”に、アンニュイな“甘さ”をプラスすることができます。
フレンチのワークウェアは、メンズアイテムながら肩まわりがスッキリしており、小柄な女性でも品良く着ることができる。

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力の抜けたストライプをショーツでSET|ヨーロッパのフィッシャーマンシャツ

ネイビー×ホワイトのユーロワークウェア「フィッシャーマンシャツ」。こちらは欧州大陸側の北海沿岸で漁師たちが愛用するタイプ。メンズライクな一着ながら、オーバーサイズ&プルオーバーのゆったりシルエットを選ぶことでマニッシュすぎないスタイルが完成します。
ボトムスにはミリタリーショーツ×ブーツの合わせでガーリーな雰囲気をプラス。暗めの色が多いユーロワーク系アイテムをスタイリングするポイントは、ホワイトが目立つような配色に意識を向けること。そうすることで、全体のトーンを“上品に”仕上げることができます。

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ベロア素材でつくる”上品顔”の「オリエンタル&モダン」スタイル

今年の秋冬にぜひ楽しんで欲しいオススメのファブリックは「ベロア」。「別珍」「ベルベット」とも呼ばれ、昔から高級衣料に使われてきた素材です。しっとりとした肌触りの隆起したコットン生地で、光沢感があり見た目にも艶やか。1枚取り入れるだけで色気のあるスタイルが完成します。

オリエンタルな総柄×ベロアはムード感ある組み合わせ|70’sヴィンテージのベロアドレス

一際目をひく総柄のドレス。ベロア×オリエンタルパターンでさらにもう一歩。一見すると強い光沢感のある印象も、コットン地のベロア素材は鈍い光の反射が特徴。主役として用いることで、全体にまとまりと品のあるスタイリングになります。
植物モチーフの模様は、アジア圏をはじめ歴史的にも普遍性の高い柄。ゴールドで統一したアクセサリーがオリエンタルな気分を高めてくれます。
ヘッドドレスを合わせて雰囲気に浸るのもあり。統一感のある小物遣いが、個性のあるアイテムの洒落た魅力を引き出す。
Made in USA Vintage Earring | アメリカ製 ヴィンテージイヤリング | ブラック¥4,950(in Tax)

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「ヴィヴィッド」を取り入れるカラーバランス|60’s ヴィンテージのベロアスカート

ベロアの魅力の一つに発色のよさがあります。ヴィヴィッドなカラーリングを選べば、素材特有の光沢感と合わさり、スタイリングの主役になるアイテム。また、今回使ったカーディガンのように、マルチ織などの素材感があるアイテムとの相性は抜群です。
ウエストマークに存在感のあるベルトは、腰回りがミニマルなフレアスカートと合わせることで、小慣れたバランス感を生み出す。
Leather Wide Design Belt|レザー製ワイドデザインベルト ¥3,190(Tax in)
毛足の長いループニットはエスニック調の雰囲気も。くすみトーンのものを選ぶことで、ヴィヴィッドなベロアとあわせてバランスよく着用できます。

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“The 70’s”モダンでエスニックなUSEDスタイル

最後にご紹介するのは、70’s を象徴するアイテムを使ったスタイリング。70年代のヴィンテージをモダンに昇華した無国籍風のリゾートスタイルと、エスニックなアイテムをガーリー&ヘルシーに合わせたメキシカンスタイル。どちらも「USEDらしい洒脱さ」をキーワードにご紹介します。

フレアシルエットを選ぶ、“だから”魅力的に|70’sヴィンテージのオールインワン

Made in UK 70’s Vintage All in one Lace Up |イギリス製 70年代 ビンテージ レースアップ オールインワン ¥11,880(Tax in)
カラフルな印象のある70年代のヴィンテージウェア。単色、しかもコーラルピンクのオールインワン(ジャンプスーツ)はとても珍しい一着です。一方で同年代らしい全体に「フレア」したシルエットは健在。ウエストと袖周りに細かく入ったギャザーもグッと雰囲気を高めてくれます。
大ぶりなイヤリングは70年代のアメリカ製ヴィンテージで、同年代らしいウッドベースのチャームが唯一無二。
Made in USA Circle Motif Earring Stone Wood Parts |アメリカ製 丸型 ストーン ウッドパーツ イヤリング ¥4,950 (Tax in)
シューズはマキシ丈を活かすパンプス。70’sのスタイルには、“意外なことに”メタリックアイテムが好相性。小物類は形や柄よりもトーンを抑えるのが一つのポイントです。そうすることで、個性的なヴィンテージウェアを主役にしても、リラックス感ある都会的な印象を与えるまとまりを生みます。
アクセサリーはブラウン・ゴールド系でラグジュアリーな統一感を演出。
70’s フランス製 Enamel Ring イエロー × シルバー ¥3,850(in Tax)

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優しいパステルカラーをハードなショーツと合わせて|メキシカンパーカー

アメカジスタイルの定番「メキシカンパーカー」。70’sのヒッピー的なライフスタイルやサーフカルチャーの象徴として知られています。近年では、「Alexander Wang」などコレクション系のハイファッションにも取り入れられ、“アウトサイダーからメインストリーム”へとそのあり方を変えつつある魅力的なアイテムです。
最大の特徴は、中南米産のラグが持つ素朴な生地感とボリュームのあるサイズバランス。合わせるボトムスには、今季のトレンドアイテムの一つであるタイトなレザーショートパンツをセレクト。異素材ミックスもお互いの丈感で遊ぶことによって、雰囲気よくスタイルを成立させることができます。
足元にはスウェードのロングブーツをチョイス。膝丈まであるレザーも、くすみトーンのカラーリングでスタイリングの引き立て役に。
「ビーシービージェネレーション」ロングブーツ フェイクスウェード|”BCB Generation” Long Boots Fake Suede ¥12,980(Tax in)

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GRAPEFRUIT MOON Online Shop Magazineでは、今後もシーズンに合わせたメンズ・レディースのスタイルや、おすすめ商品をご紹介してまいります。スタイリストwatanabeさんの今後のスタイリング提案をお見逃しなく!
今回スタイリングを紹介してくれたのは
GRAPEFRUIT MOON Online Shop スタイリスト:watanabe
GRAPEFRUIT MOON Online Shopレディース担当スタイリストのwatanabeです。古着ならではのスタイリングで、バリエーション豊富にご紹介できればと思っております。このスタイリングが、読者さまご自身のスタイリングのヒントやきっかけになれば嬉しいです。古着の楽しさや自由さが、読者の皆さまに伝わればとても幸いです!