2022.1.27

Stadium Jumper

この冬オススメしたい定番アウター、スタジャン。
アメカジ好きはもちろん、ひと味違うアウターをお探しの方に是非とも手に取ってほしいアイテムです。
スタジャンとは「スタジアムジャンパー」の略。
これは和製英語で、本場・アメリカではアワードジャケット、レタージャケット、ヴァーシティージャケットなどの愛称で呼ばれています。

スタジャンの特徴的なディテールといえば胸元や背中の大きなワッペンと刺繍、ライン入りのリブ、ウールやメルトンなどの暖かな素材などが挙げられます。

このスポーティーな外見からなんとなく想像がつくかもしれませんが、元々野球選手が着ていた防寒具でした。
一体どんな歴史を辿ってファッションアイテムとしての地位を確立したのでしょうか。

意外と長い歴史を持つスタジャンの誕生は、19世紀のアメリカ。
原型はハーバード大学のユニフォームと言われており、当初はごく一部のプレイヤーしか着用できませんでした。
スタジャンの特徴であるワッペンは大学名やチームのイニシャルであり、母校のイニシャルを付けることが許された優秀なプレイヤーが着る特別なジャケットだったのです。

その後、選手の練習中や試合中などの防寒具として広がりを見せたスタジャンは様々な大学でも採用され、野球以外のスポーツチームも着用するようになりました。
チーム名だけでなく記念の試合や過去の戦績の刺繍、校章やエンブレム、はたまたお気に入りのワッペンなども装飾するようになり、よりデザイン性の高いアイテムへと進化したようです。
このワッペンはシニールと呼ばれるもこもことした立体的なデザインが多く使われています。

このデコレーションとデザイン、またどこのチームなのかひと目で分かるために鮮やかなカラーのものも多いことから観客から一般の人々へと浸透し、ファッションアイテムとして注目されたのです。

スタジャンの定番として身頃には肉厚なウールやメルトン、袖はカウハイドなどのレザーを使用しています。
元はオールウール素材のものが一般的だったようですが、スポーツウェアとしてのタフさを求めてレザースリーブへと変化しました。
その素材と色の切り替えデザインが目を惹く色使いのものを増やし、ファッション性が高まったのではないでしょうか。

ヒップホップカルチャーからストリートファッションとしてのイメージも強まりましたが、この独特なディテールと味わいは他にはないスペシャルなアイテムです。

歴史を知るとさらに愛着が湧くのが古着の魅力。
どこの誰かも分からないもとの持ち主と趣味が合うという不思議な感覚も醍醐味のひとつ。
お気に入りのスタジャンを見つけて、寒い時期もお洒落を楽しみましょう!

当店ではUSEDはもちろん、Select&Import商品のスタジャンも取り扱っており、大変人気となっています。
Importブランド「Buckers」のスタジャンは中綿入りのコーデュロイ素材でボリュームたっぷり。古着との相性も抜群。
バックスタイルまで抜かりなくキマる刺繍入りで、男女問わずオススメしたい商品です。
ただいま当店ではWINTER SALE開催中です。
ぜひごゆっくりとご覧くださいませ。
ライター:aoki