スタジャンの特徴的なディテールといえば胸元や背中の大きなワッペンと刺繍、ライン入りのリブ、ウールやメルトンなどの暖かな素材などが挙げられます。
意外と長い歴史を持つスタジャンの誕生は、19世紀のアメリカ。
原型はハーバード大学のユニフォームと言われており、当初はごく一部のプレイヤーしか着用できませんでした。
スタジャンの特徴であるワッペンは大学名やチームのイニシャルであり、母校のイニシャルを付けることが許された優秀なプレイヤーが着る特別なジャケットだったのです。
その後、選手の練習中や試合中などの防寒具として広がりを見せたスタジャンは様々な大学でも採用され、野球以外のスポーツチームも着用するようになりました。
チーム名だけでなく記念の試合や過去の戦績の刺繍、校章やエンブレム、はたまたお気に入りのワッペンなども装飾するようになり、よりデザイン性の高いアイテムへと進化したようです。
このワッペンはシニールと呼ばれるもこもことした立体的なデザインが多く使われています。
スタジャンの定番として身頃には肉厚なウールやメルトン、袖はカウハイドなどのレザーを使用しています。
元はオールウール素材のものが一般的だったようですが、スポーツウェアとしてのタフさを求めてレザースリーブへと変化しました。
その素材と色の切り替えデザインが目を惹く色使いのものを増やし、ファッション性が高まったのではないでしょうか。
歴史を知るとさらに愛着が湧くのが古着の魅力。
どこの誰かも分からないもとの持ち主と趣味が合うという不思議な感覚も醍醐味のひとつ。
お気に入りのスタジャンを見つけて、寒い時期もお洒落を楽しみましょう!