2024.11.29

Barbour Waxed Jacket

イギリスを代表する老舗カントリーウェアメーカー、『Barbour(バブアー)』。
1894年、ジョン・バブアーによりイングランド北東部のサウスシールドで創業された100年以上歴史のあるブランドです。
機能性、耐久性、シチュエーションに応じた様々なデザインで、現在も世界中のファンを魅了し続けています。

ヴィンテージコンテンツとしても今や不動の人気を持つバブアー。
今回は数あるバブアーアイテムの中でも、球数が極めて少なくレアリティーの高いモデルをピックアップしていきます。

1940年に誕生したといわれるSOLWAY ZIPPER(ソルウェイジッパー)。
Barbour初のカントリースポーツ用ジャケット(フィールドジャケット)として作られ、乗馬や狩猟の際に着ることを想定して設計されたデザインは後年のモデルにも継承されています。

本商品に施された通称黄タグ。
このタグが付くアイテムが生産されたのは1954年から1968年の14年間。Barbourにワラントが授与される以前のタグの為、市場でも極めて球数が少なくコレクターの間でも非常にレアリティーが高いとされています。
加えて初期モデルの配色パターンとされてるタータンチェックライニングも特徴の一つです。
乗馬観戦用のオーバーコートとして作られたGamefair Jacket。
このアイテムがなぜそこまで珍しいのか、それは極めて短い生産期間にあります。
タグからわかるように、このゲームフェアーは1974年にバブアーが初めてワラントを受賞した、いわゆる1ワラントのアイテムとなります。
Barbourに1ワラントが授与されている期間は1974年から1982年。
つまりわずか8年間のみ生産されていた超希少ピースということになります。
よく見ると現在は『GAMEFAIR』と表記される本モデルですが、1ワラントのアイテムのみタグのモデル表記が『Gamefair Jacket』となっていたりと、細かいディティールからブランドの変歴が伺えます。
1980年代から1990年代にかけて生産された『MOORLAND(ムアランド)』。
タグには1987年以降にチャールズ皇太子から授与された旧3ワラントが表記されています。
現在は生産されていない希少なモデルの一つとしてコアなファンから人気の高いMOORLAND。
ディテールはBEAUFORTと同じですが、オンスが高く堅牢な作りが特徴です。
Barbourの隠れた名作、『TRENCH COAT(トレンチコート)』。
名作ゆえに復刻までされた本モデル。
こちらも市場では球数が少なく、当時の生産アイテムは非常に珍しいものとされています。
チンストラップや右肩のガンフラップ、背面のアンブレラヨークなど、
オーセンティックなトレンチコートらしいディテールは変わらず評価され続けています。
Barbourの魅力はアイテムのデザインや機能性の高さなどだけではありません。
これまでデザインされてきた多くのモデル一つ一つにある歴史、着用シチュエーション、変化など、古着好きが触れずにはいられないコンテンツが詰まっています。
Vintage Barbourは着るだけではなく、『知る』ことも魅力の一つのように思います。

長い歴史の中で作られてきた多くのモデルの中から、是非お気に入りのVintage Barbourを探してみてはいかがでしょうか!