2024.11.14

Stadium Jacket

11月に入り、本格的に冬物アウターをお探しの方もいるのではないでしょうか。
今回はアメカジヴィンテージの王道・スタジアムジャケットをご紹介します。

日本で慣れ親しまれているスタジアムジャケット、通称・スタジャン。実はなんと、和製英語なんです!発祥であるアメリカではアワードジャケットと呼ばれています。
元々はベースボールユニフォームの一つで、ベンチでのインターバルやオフシーズンのトレーニング用の防寒着として着用されていました。

そのディテールは、見頃部分にウールのメルトン生地、アーム部分はレザーの異素材コンビが王道。
そして記念の試合や過去の戦績などを、シニールと呼ばれるワッペンで装飾しています。

襟、裾、袖口にリブニットを配してウールメルトンとレザーの切り替えで王道スタイルのスタジャン。
シニールワッペンにあしらわれたサガラ刺繍はスタジャンに欠かせないディテールの一つ。パイル状に編まれ、タオル生地のような凸凹とした肌触りが特徴です。
イニシャルは、主に大学名などをブロック体で装飾します。これもヴィンテージスタジャンならでは。

リブカラーが主流ですが、こちらは襟付きタイプのスタジャン。
袖はレザーでなく、身頃を含めて全てウールメルトン生地。このスタイルも、スタジャンのもうひとつの定番デザインです。
アメリカ、インディアナ州に本拠を置くMARSHALL CLOTHING MFG社が1940年代に設立したスポーツウェア、スタジアムウェアのブランド、MARSHALL GAMEMASTERのスタジアムジャケット。
ヴィンテージの中でも人気があるゲームマスターから、希少なモダンな白黒の2トーンカラーです。こちらも襟付きタイプ。従来のスタジャンとは違い、長めの丈でカーコートのようなデザインが特徴的です。

女性にも人気のセーラーカラータイプ。スタジャンの無骨な雰囲気と可愛らしさが絶妙にマッチして、コーディネートにも華を添えてくれそう。
80年から90年代に入ってくると、ナイロン製のスタジャンが多く見られます。従来のメルトン生地と違い、軽い生地で着用しやすいものに。
スタジャンの王道ブランド、DeLONGのスタジャン。
アメリカ屈指のスポーツウェアメーカーのデロング社は1856年に創業、スタジャンの製作は70年以上の歴史を持ちます。NBA所属のCHICAGO BULLS(シカゴ・ブルズ)の刺繍に、王道スタイルのレザースリーブが特徴的。まるで90年代のストリートファッションをそのまま表現したような一着です。

アメカジヴィンテージの代表格とも言えるスタジャン。
昨今はリバイバルブームでMA-1やスカジャンが再熱していますが、スタジャンも例外ではないはず。この波に乗って、とっておきの逸品をぜひ見つけてみてください。