2023.7.26

Hawaiian Shirts

夏のファッションアイテムといえば、アロハシャツ。リゾート観光地でよく見かけますが、最近ではタウンユースとして、普段のファッションにも気軽に取り入れられるアイテムです。アロハシャツの正式名称は“ハワイアンシャツ”。柄の種類がたくさんあり、実は、日本との関わりも深いんだとか。今回は、様々な柄のハワイアンシャツをご紹介します。
ハワイアンシャツ、通称・アロハシャツの始まりはなんと、着物なんだそうです。ハワイへ移住した宮本長太郎という人物が、1904年に日本の反物を使ってシャツを制作し「ムサシヤ」という服飾店をホノルルで創業したのがきっかけです。1935年には“アロハシャツ”という名前で初めて新聞広告を出し、多くの人に知られるようになりました。ハワイが観光地となってからは、お土産物として人気が高まります。
1950年代にはエルビス・プレスリーをはじめ、たくさんの著名人がハワイアンシャツを好んで着用したことからアメリカで大流行し、やがて世界中にも広まりました。

【 オールオーバーパターン 】

「総柄」とも呼ばれるデザイン。全体に同じ模様が繰り返されているのが特徴で、ハワイアンシャツの代表的な柄の一つです。派手な色使いや大胆なモチーフが多く、着るだけでも主役級になります。

こちらはハワイアンシャツの老舗ブランド「Reyn Spooner(レインスプーナー)」の1点。
ビキニを着た女性が特徴的な、通称“ビキニタグ”は年代によってデザインが変化しています。

【 ボーダーパターン 】

1950年代に広く普及したデザインがボーダーパターン。縦方向に柄が並んでいて、植物をモチーフとした絵柄が特徴です。ハワイの花飾りである「レイ」を首から掛けているように見せるため、このようなパターンになりました。

【 ホリゾンタルパターン 】

地平線が描かれていることが由来となったホリゾンタルパターン。絵柄の上下が明確に決められており、水平にデザインされているのが特徴です。1950年頃に作られたものが多いですが、市場に出ている数が少ないためとても希少とされています。
いかがでしたか?
今回ご紹介したのはほんの一握り。ハワイアンシャツは特徴的なパターンだけでなく、描かれているモチーフ一つひとつに意味が込められています。ぜひ、これからの季節にお気に入りの一枚を見つけてみてはいかがでしょうか。