ミリタリーアイテムにおいて、各国軍はそれぞれ様々な軍用品を産出してきました。
そのほとんどが戦闘用のものになるわけですが、その中に一風変わったアイテムが存在します。

兵士のために製造された睡眠時用の衣類、いわゆるパジャマです。こちらは60sのブルガリア軍スリーピングシャツ。
ミリタリーアイテムとは思わせないデザインストライプとフロントのリボン留めが印象的です。

背面のマルタンガルにもグッときます。

こちらは同型のショートスリーブタイプ。カラーバリエーションも様々でどれも配色が素晴らしいのですが、柄に関しては数十種類存在するとか。

スウェーデン軍で1955年以降に採用されたM-55。スウェーディッシュミリタリーにおいても屈指の名作とされているアイテムです。
2ボタンのプルオーバー、着丈の長いロングテール、深く入ったサイドスリット、こう見るとなぜこれが軍事品として採用されたか疑問に思うほどファッション性が高いアイテムです。
もとはフィールドとスリーピングの兼用として作られたM-55ですが、後者で使用されることが多かったそうです。故のゆったりとしたシルエットが、コーディネートに幅を利かせてくれます。

スウェーデン軍のアイテムといえばこの深く鮮やかなグリーンカラーもセールスポイント。
他のミリタリーアイテムとは一線を引く色彩感に魅せられたファンも多いのではないでしょうか。

スリーピングアイテムにはもちろんパンツも存在します。

1991年製造のロシア軍スリーピングパンツ。
コットン100%の心地いい肌触りと極めてシンプルな見た目が特徴です。

ウエストは前後ともボタン留めで、裾にかけてのテーパードは着用時に綺麗なシルエットを出してくれます。

製造時期などで変わるステンシル。見えないところにあるのに、好きになるとこういうところまで気になってしまうのはなぜでしょうか。

これぞリラックスウェアといえるサラっとした着用感。個人的にはスニーカーと合わせてタウンユースのような感覚で使いたい一着です。

今回ご紹介したのはこの括りのほんの一部です。
『ミリタリーなのにリラックス』、このアンバランスさが気になった方は、自分のお気に入りのスリーピングアイテムを探してみてください。